私は酒が大好き。自転車トレーニングやりながらも毎日晩酌してます。酒を飲んでほろ酔いになりながら料理を作るなんて最高の時間です。
そんな私も最近酒をできるだけ飲まないようにしています。なぜならヒルクライムシーズンが近いから泣。酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまったり、、回復が遅れるらしかったり、、で何となく止めています。
でもこれって何か明確な裏付けはあるのか?なければ酒飲んでしまいましょ。ということで
「名医が教える飲酒の科学」の本を読んでみました。下記気になった点と感想まとめです。
目次
結論から
ヒルクライムが速くなるお酒の飲み方ってあるのか?
答えは”なし”ですね笑 まあそれはないですよね。
飲んだって速くはなりません。
でも、トレーニングや減量に影響がないような飲み方はありそうです。この後で気になった本の内容をまとめていきたいと思います。
酒が強いってどういうことか
酒が強いってどういうことかと言うとアセトアルデヒドの分解能力で決まるとのこと。アルコールは体内に入ると主に肝臓で分解されます。アルコールは分解されると有害なアセトアルデヒドと無害な酢酸に分解される。このアセトアルデヒドの分解が遅い体質の人は顔が赤くなったり吐き気がでたりするということでした。ただしこの分解能力は体の順応もあり飲み続けていけばお酒に強くなっていくとのこと。しかし、このお酒に強くなる代わりに薬が効きにくくなるということもあり注意が必要ということでした。肝臓ってサイクリストに必要不可欠な糖を貯蔵新生したりもするし私たちにとってはとても大事な器官なんですね。
健康でいられるアルコールの適量は?
アルコールの適量は日本人男性を研究追跡した結果1日あたり純アルコール換算で平均20gとのこと。これはビールなら1缶(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、ワインならグラス2~3杯。女性についてはその半分から2/3らしい。
少ないですね。。
そして毎日60g以上飲むとがんを初めとする様々なリスクがあり危険なものとなります。
「酒は百薬の長」ってホント?
適度の飲酒はどんな薬にもまさって効験があるって昔から言い伝えがあります。
しかし、これは現代の研究結果では全くもって言えないらしい。。
1990年~2016年にわたり195の地域におけるアルコールの消費量とアルコールに起因する死亡などの関係についての分析では「全く飲まないことが健康に最も良い」という結果が出ているとのことでした。
それじゃあトレーニーは全く飲めないってことですか??
ローラーでトレーニングやって、汗をかいて、シャワーした後にプシュ!は最高のルーティーン。これはいけないのか。
答えはやり方によるということでした。
まずはトレーニング後にアルコールを飲むと、特に筋肉の合成に影響を及ぼします。アルコールを飲んだ場合には筋肉の合成率が3割ほど低下するとのことでした。でも飲みたい。こんな時は適量と適度な時間を空けることが大事。具体的には先ほどの純アルコール20g以内/1日が目安となり、適度な時間はトレーニング後8時間以上(筋肉の合成が高まるのは直後が最も高く徐々に下がってくる)空けるということでした。
ということは、、、朝トレーニングして、夜にビール1缶プシュというルーティーンなら何とかなりそう。逆に夜トレーニングして直ぐに飲むは微妙なんですね。。あとはアルコールが影響あるのって筋肉の合成に影響を及ぼすということはL5~L4あたりのトレーニングは影響ありそうだけど、筋組織いじめていないL2~L3あたりの強度であれば関係ないのでは??とかも気になってしまいますね。
酒と減量について
お酒を飲むと太るとよく言われます。その原因って醸造酒は蒸留酒よりカロリー高いとか、おつまみによってとかよく言われます。この本にもこのことは書いてあって、基本的にはお酒自体のカロリーもあるし、おつまみなどの食べたものによるカロリーもあるしで要はその摂取カロリー合算値が消費を上回るから太るだそうです。これは基本中の基本ですね。なので単純に飲んでもアンダーカロリーになればよし!
ただ、個人的に思うのはお酒を飲んだ後って糖を過剰に取りたくなってしまうのが太る一つの大きな原因かと思います。〆のラーメンや甘いものを食べたくなり、これらを食することによりオーバーカロリー血糖値が急上昇インスリン値増大という流れが体重の設定値を爆上げしてしまうと思ってます。これは深く酔えば酔うほどこの作用が大きくなると感じますので、やはり飲むなら適量ですね。個人的には酒を飲むうえでこれが1番の大敵です!
※体重の設定値の考え方については下記の本もおすすめです↓
その他 酒についての豆知識たち
・カロリーが高いお酒・低いお酒
高いもの 醸造酒たち → ビール 赤ワイン白ワイン 日本酒
低いもの 蒸留酒たち → 焼酎 ウイスキー ジン ウォッカ これらをもとにして割った酒でハイボールなど
・二日酔いになりにくいお酒
醸造酒よりも蒸留酒、色が付いたお酒よりも色が付いてないお酒
二日酔いになりにくい酒を代表的なものを順番に並べると、、
焼酎 → ウイスキー → 日本酒 → 赤ワイン
・健康に良いお酒と言えば唯一赤ワイン
ポリフェノール含有し酸化からカラダを守る抗酸化作用があり
まとめ
以上特に酒とヒルクライムトレーニングという観点で気になる点いくつか紹介してみました。ただし、これらはこの本に書いてある1側面でしかないので深く酒を理解したい方には熟読をおすすめしたいです。酒にまつわる色々なことが広い分野で書いてあってとても勉強になりました。
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